Japanese
Title急性循環不全のNLAによる麻酔管理
Subtitle特集 シンポジウム(II)「麻酔時の循環制御―私ならこうする―」
Authors鈴木英弘, 野村実, 尾崎眞, 池田みさ子
Authors(kana)
Organization東京女子医科大学麻酔学教室
Journal循環制御
Volume17
Number4
Page507-513
Year/Month1996/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」心臓麻酔をはじめとする循環動態の不安定な症例やショック患者に, 循環抑制が少ないNeurolept Analgesia(Anesthesia):NLAが使用されることは多い1). また, 心筋梗塞や心筋症などで心機能が低下している症例の一般外科手術時にも, フェンタニールを中心としたNLA麻酔が行われているが, 大量投与では血圧低下がみられる. NLA時の急性循環不全にどう対処するかを考えるとき重要なことは, 以下にかかげる点を理解していることが肝要である. NLAは, 鎮静薬と鎮痛薬のさまざまな組み合わせで使用されているが, 早期抜管を行うためにフェンタニールは少量に押さえて, 吸入麻酔や鎮静薬を使用する傾向にある. しかし, 吸入麻酔薬は容量依存性の心筋抑制があるため, (1)麻酔薬を組みあわせた場合の循環系に対するそれぞれの作用と相乗効果の理解 (2)心血管作動薬の基礎的な理解 (3)患者の周術期の心機能評価の3点を熟知しておくことが肝要である.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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