Japanese | |
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Title | 人工心臓の最適制御 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 阿部裕輔 |
Authors(kana) | |
Organization | 東京大学医学部医用電子研究施設 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 17 |
Number | 4 |
Page | 523-530 |
Year/Month | 1996/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」人工心臓の制御は, 人工心臓の研究が始まった当初から議論され続けてきた課題であり, 自然心臓が複雑なメカニズムで制御されていることを考慮すると, 人工心臓にも適切な制御が必要であると考えるのは自然である. 心臓を切除する完全置換型の人工心臓では, 現在までに, 静脈還流に従った制御1), 心拍出量一定制御2), 大動脈圧(末梢血管抵抗)による制御3)および1/R制御4)の4種類の制御方法で長期生存が得られているが, 人工心臓で単に長期生存を得るということが目的であれば, 複雑な制御をしなくても, 左右心のバランスと心拍出量さえ保てれば達成できることも事実であり2), 人工心臓には複雑なコンピュータ制御は必要ないという意見もある5). しかし, 動物実験でしばしば見られる中心静脈圧の上昇は, うっ血による肝臓病変を招くという問題や, 単純な制御では運動に対応しないなどの欠点を考えると, やはり制御は重要な課題であると考えられる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |