Japanese
Title細胞内情報伝達におけるシグナルの発生とその受け渡し
Subtitle総説
Authors竹縄忠臣
Authors(kana)
Organization東京大学医科学研究所
Journal循環制御
Volume17
Number4
Page531-534
Year/Month1996/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「チロシンキナーゼ情報伝達系」生物は外界の刺激に応答して蛋白質の活性を制御する方法として蛋白質のリン酸化を取り入れ, 蛋白質のリン酸化を行う酵素(蛋白リン酸化酵素)を創生した. 蛋白リン酸化酵素はアミノ酸のセリン/スレオニンをリン酸化するセリン/スレオニンキナーゼとチロシンをリン酸化するチロシンキナーゼがある. セリン/スレオニンキナーゼが主にホルモンなどの短い時間で生理活性を引き起こす情報伝達に働くのに対し, チロシンキナーゼは長い時間かかって生じる生理作用, 細胞増殖や分化の晴報伝達に重要な役割を果たす. チロシンキナーゼはセリン/スレオニンキナーゼに遅れて発見されたが, すでにセリン/スレオニンキナーゼが直接標的蛋白質のセリン/スレオニンをリン酸化して活性を制御することで生理機能発現を導くことが分かっていたので, チロシンキナーゼ系の情報伝達も同じように直接標的蛋白質をリン酸化して, シグナルを伝達しているのではないかと考えられた.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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