Japanese
Titleレーザドプラによる心筋血流量測定
Subtitle機器紹介
Authors小笠原康夫, 梶谷文彦
Authors(kana)
Organization川崎医科大学医用工学
Journal循環制御
Volume17
Number4
Page615-617
Year/Month1996/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」1695年にScaramucci1)が心臓の冠血流拍動パターンは他臓器と大きく異なり, 主に動脈血が拡張期に心筋に流入し, 心筋内の静脈血が収縮期に流出することを推論した. しかし, 心収縮弛緩というメカニカルストレスに伴う血流搾出および貯留の場がより深部の心筋内冠血管であることから, 300年前のScaramucciの推論を検証するためには心表面末梢部及び心筋内の血流計測することが不可欠であった. この問題を解決するため, 我々は光ファイバ型レーザドプラ血流計を開発し, その優れた血管へのアクセス性の良さを利用して, (1)心外膜側冠動脈内の血流プロフィル, (2)心筋貫入直前の微小冠動脈及び心筋から流出直後の微小冠静脈, (3)心筋内微小冠動・静脈血流速度の計測を進めてきた. 特に(3)はScaramucciの推論の直接的証明になる. ここでは, まず光ファイバ型レーザドプラ血流計のシステムの概要について述べた後, 心筋へのアクセス法について触れ, 次いで具体的な血流計測結果について紹介する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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