Japanese | |
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Title | 循環器病疾患と循環制御 |
Subtitle | 巻頭言 |
Authors | 菊池晴彦 |
Authors(kana) | |
Organization | 国立循環器病センター |
Journal | 循環制御 |
Volume | 18 |
Number | 1 |
Page | 1-1 |
Year/Month | 1997/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | わが国の人口の高齢化に伴い, 循環器病疾患患者は増加傾向にある. 死亡数では, 脳血管疾患は昭和55年の年間162,317人をピークに平成2年の121, 944人と減少したが, その後, 微増を示し, 平成7年には年間146,552人(第2位)となった. 心疾患は昭和60年に141,097人と, 悪性新生物(187,714人)についで2位となったが, その後漸減, 平成7年には139,206人(第3位)となっている. 平成8年の脳血管疾患死と心疾患死を合わせると278,000人となり, 悪性新生物死272,000人を抜いて, 死因の第一位である. 平成8年の受療率でみると, 循環系疾患(高血圧, 脳血管障害, 心疾患)は全年齢層では人口10万あたり1,095人で消化器系疾患(1,316人)に次いで第2位であるが, 高齢者になると循環器系疾患の受療率は飛躍的に増大し, 65歳以上では10万人あたり5,313人, 70歳以上は6,511人と他疾患を圧倒的にひきはなしている. 高齢化社会の到来に対し, 循環器疾患への対策の重要性が指摘される所以である. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |