Japanese
Title集中治療におけるNitric Oxideの臨床応用についてご教示ください. (神奈川:S・T)
Subtitle質疑応答
Authors西村匡司
Authors(kana)
Organization大阪大学医学部附属病院集中治療部
Journal循環制御
Volume18
Number1
Page126-128
Year/Month1997/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」一酸化窒素(Nitric Oxide:NO)はendothelium derived relaxing factor(EDRF)であるという1987年の発見以来, 多くの科学者の関心を集め続けている1,2). 1992年にはNOに関連した論文数の急増にともないScience誌がThe Molecule of the YearとしてNOを取り上げた3). 文献検索によってNOを引いてみるとその関連文献の多さからも, 関心の強さがわかる. NO吸入療法が他の分野に先駆けて広く臨床応用されている. しかしながら, NOそのものは薬物として認められた訳ではなく, NO吸入療法も実験的な段階にある治療法である. 適応疾患, 予後への影響など不明な点も多い. 「NOの作用機序」人工呼吸管理領域で注目されるNOの特徴は血管拡張作用である. 他の血管拡張薬と比較して優れている点は低酸素症が増悪しないこと, 体血管への影響がほとんど無視できることの2点である4,5). しかし, 実際にどのレベルの血管に効くのかなど, 基礎的な作用機序の面では不明な部分も多い6,7).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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