Japanese | |
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Title | Overdrive Suppressionと血圧 |
Subtitle | 巻頭言 |
Authors | 早川弘一 |
Authors(kana) | |
Organization | 日本医科大学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 18 |
Number | 2 |
Page | 147-147 |
Year/Month | 1997/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | Overdrive Suppression(ODS)とは, 通常の基本心拍数よりも早めにペーシングを行い, これを中断した後にみられる自動能低下現象で, 動物心でも正常人の心臓でも観察される. また, この現象はSick Sinus Syndrome(SSS)では顕著に出現するので, SSSの有力な診断法として採用されている. 具体的には, SSS例に対して, 100〜150/分程度の心房ペーシングを30秒間行い, これを中断すると, その直後に数秒間, 時には十秒以上の洞休止が認められる. 正常人でもODSは出現するが, その程度は僅かで, ペーシング前のP-P間隔の1.3倍程度のみの延長にとどまる. このように特にSSSでは, ODSという一過性心拍増加によりその後の心拍が制御されている. ところで, ODSにより血圧はどう変化するのだろうか. 単純に考えると, ODSテスト前の血圧を基準とすれば, ペーシングにより血圧は降下し, ペーシング直後には心休止の長さに応じて, 血圧は基準値よりも上昇するであろう. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |