Japanese
Titleカテーテルアブレーションの現状と問題点
Subtitle特集 第6回循環セラピューティック・フォーラム シンポジウム「最新の不整脈治療をめぐって」
Authors井野威
Authors(kana)
Organization日本医科大学附属多摩永山病院内科
Journal循環制御
Volume18
Number2
Page150-154
Year/Month1997/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」カテーテルアブレーション治療は我が国においても近年めざましい普及がみられ, 頻脈性不整脈の根治的治療の一手段としてその地位は確立されつつあるといっても過言ではない. 米国におけるカテーテルアブレーション施行状況の統計1)をみると(表1), 全体の登録患者数は1991年より急激に増加しているが, 疾患別にみると, 副伝導路アブレーション施行例数はほぼ横這い状態となっているのに対し, 房室結節リエントリーは1993年から症例数が著しく増加しており, これはslow pathwayアブレーション2, 3)の普及に伴うものと想像される. また心房粗動においても1993年から症例数の増加がみられ, 通常型心房粗動のリエントリー回路の解明からアブレーション至適部位の決定が容易となったことの反映であろうと思われる. さらにこれら不整脈の機序解明以外にも, カテーテル, 通電装置, といったhardwareの進歩にもめざましいものがある. しかしながら, 一方ではアブレーション治療の問題点も多く残されており, 本稿ではそれら問題点と今後の展望につき概説する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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