Japanese | |
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Title | (質問)吸入麻酔薬と術中不整脈の関係について御教示下さい. (兵庫県 : K・A) |
Subtitle | 質疑応答 |
Authors | 中村正人 |
Authors(kana) | |
Organization | 市立貝塚病院麻酔科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 18 |
Number | 2 |
Page | 290-291 |
Year/Month | 1997/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 吸入麻酔薬, 特にハロタンはエピネフリンによる心室性不整脈発生を助長する作用のために催不整脈作用がある薬物と考えられていたが, 近年, 吸入麻酔薬に虚血時の不整脈や再灌流性不整脈を抑制する作用のあることなどの報告が増え, その抗不整脈作用が注目されるようになった. 本稿では, 吸入麻酔薬の催不整脈作用と抗不整脈作用について, 知見を整理してみたいと考える. 「吸入麻酔薬の催不整脈作用」吸入麻酔薬が誘発すると考えられる不整脈は大きく分けて, 房室伝導に関しての不整脈と外因性, 内因性のカテコラミンによる心室性不整脈の増強の二つに分けられると考えられる. そこでまず始めに吸入麻酔薬の心筋刺激伝導系への作用について概観し, 次いで吸入麻酔薬のエピネフリン不整脈の増強作用について考察する. 1. 吸入麻酔薬の刺激伝導系への作用 (1)洞房結節に対する作用 : 吸入麻酔薬は実験的には, 洞房結節の自動能を洞房結節への直接作用による, 主に投与量依存性の4相脱分極の遅延によって抑制して心拍数を減少する1, 2). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |