Japanese
Title司会の言葉
Subtitle特集 シンポジウム(I)「運動療法で心機能は良くなるか」
Authors村山正博*1, 伊東春樹*2
Authors(kana)
Organization*1聖マリアンナ医科大学第二内科, *2心臓血管研究所
Journal循環制御
Volume18
Number3
Page309-309
Year/Month1997/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「運動療法で心機能は良くなるか」は谷口興一会長の発案であるが, なかなか挑戦的なタイトルである. どんな治療法にでもいえることであるが, 適応と使い方によって答は「yes」でもあり, 「no」でもある. それが判っていながら, 敢えてこのようなタイトルが付けられたのは, 従来, 運動療法の効果は必ずしも切れ味の鋭いものではなく, その効果を疑問視する向きもあったからである. しかし, 最近になってようやくその効果と機序に関する学問的根拠がいくつか示されるようになり, また高齢化社会に向けてQOL重視の風潮と相まって運動療法への関心が急速に高まってきたことが, このテーマを大きくクローズアップしている所以である. このことは, 昨年の4月「運動療法の保険点数加算の改訂」につながり, これにより広く国民医療の場においても運動療法の効果が公的に認知されたといっても良い. しかし, その詳細な機序解明や明確な適応基準の提示には未だ多くの問題が残されている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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