Japanese | |
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Title | 運動療法における左心機能改善効果 |
Subtitle | 特集 シンポジウム(I)「運動療法で心機能は良くなるか」 |
Authors | 野原隆司, 稲田秀郎, 篠山重威 |
Authors(kana) | |
Organization | 京都大学医学部循環病態学講座 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 18 |
Number | 3 |
Page | 310-314 |
Year/Month | 1997/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 運動療法で左心機能が良くなるかどうかについては, 虚血性心疾患の虚血改善自体が運動効果として得られるかどうかというテーマと同様, 中枢効果として重要な課題であった. 虚血が改善すれば当然その結果として, 左心機能は改善するであろうということでFrolicherら1)は, その効果を発表している. 最近でも負荷が中等度以上で心機能の改善効果があるというEhzaniら2)の報告もある. しかし, ここで問題となるのは, 左室のリモデリングの問題である. 主に虚血, 特に心筋梗塞後の梗塞のexpansion, thinning, 対側の肥大, 全体の拡大を経時的に示すremodelingは, 未だその機序が不明である. 現在, 心機能を考える上に重要な概念である. 特に, Kodamaら3)はcollateralの有無を, そのremodelingの進展に重要な意義を持つとしている. このことを考えると梗塞後の運動療法が虚血や負荷の改善をとおして心機能にいかに影響を及ぼしてくるかは興味深いところである. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |