Japanese | |
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Title | (質問)各種強心薬の適応と使い方についてご教示下さい. (熊本県 : S・A) |
Subtitle | 質疑応答 |
Authors | 公文啓二 |
Authors(kana) | |
Organization | 国立循環器病センター外科系集中治療科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 18 |
Number | 3 |
Page | 443-444 |
Year/Month | 1997/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 強心薬は心筋収縮力の増強を目的として使用されるものであるが, 従来のジギタリス製剤やカテコラミン類に加え最近では強心薬として経口カテコラミン製剤やフォスフォジエステラーゼIII(PDEIII)を阻害するPDEIII阻害薬あるいはCa2+アゴニストやCa2+感受性増強薬などが次々に登場し, その選択肢はますます広がってきている. また強心薬は単に心筋収縮力を増強するだけでなく薬物によっては他の種々の作用を有するためその適応は多彩なものになってきている. 従って, 強心薬の使用にあたっては, その薬物の特徴を十分に把握した上で病態に即した薬物を選択することが最も重要である. 「ジギタリス製剤」最も古典的な強心薬であり, 今でも慢性心不全治療の主役でありまた交感神経鎮静下作用, 心房性ナトリウム利尿ペプチド分泌促進作用, レニン・アンギオテンシン系抑制作用などが注目されている1). しかし, 強心作用ならびに即効性に関しては他の強心薬に比べ劣るため急性期にはあまり用いられなくなってきているが, 頻脈性心房細動の予防治療には頻用されている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |