Japanese | |
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Title | 心疾患の治療と予後 |
Subtitle | 巻頭言 |
Authors | 細田瑳一 |
Authors(kana) | |
Organization | 日本心臓血圧研究振興会 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 18 |
Number | 4 |
Page | 491-493 |
Year/Month | 1997/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 臨床医は, 受療者のニーズに応じて, その状態を客観的科学的根拠に従って判断し, 適切な診断と最適な治療法を選び, 受療者の健康回復と維持の為に援助努力している. 人体解剖学と生理学を基礎として今世紀は科学的診断と治療を目指して著しい進歩があり, 検査, 治療の開発が患者の予後を改善した. また, 多くの治療法が開発されるにつれて, その有効性・妥当性・安全性更に経済性を比較し検証する必要性が叫ばれ, この20年余り欧米を中心に無作為比較試験が報告されている. これらの大型臨床研究の結果を重視し最善の医療を実践しようとするevidence based medicineが広く受け入れられるようになっている. 医療の国際化が進む中で, 共通の科学的根拠を持って広く承認される医療を行うべきであるという主張は正当なものであるが, 受療者個人は, 多くの共通点と同時に, 異なる身体的素質, 環境条件, そして多様な価値観を持っており, 決してすべて一様に加療してよいものではない. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |