Japanese
Title司会の言葉
Subtitle特集 第18回日本循環制御医学会総会ワークショップ5「心停止蘇生をめぐる諸問題」
Authors小川龍
Authors(kana)
Organization日本医科大学麻酔科学教室
Journal循環制御
Volume18
Number4
Page495-495
Year/Month1997/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract心停止は古くして新しい問題である. この度会長より表題でのワークショップの企画を依頼されたとき, 蘇生後の諸問題を取り上げようと考えた. 心肺蘇生後の問題としては, (1)エネルギー産生不足, (2)イオンポンプの不全, (3)細胞内アシドーシス, (4)組織環流不足, (5)神経細胞の過剰興奮, (6)フリーラジカルの産生, (7)組織の炎症反応, (8)呼吸循環の機能不全などがある. 第1席は日本医大結城先生であり, 「蘇生後症候群」について概説いただいた. 本症候群は1950年代Negovskyが唱道した概念であり, 心肺蘇生には成功しても, 中枢機能を中心に呼吸, 循環, 代謝などが機能不全を示す状況である. この時期の緊急課題は諸臓器で起こる二次性変化の防止である. 注目すべきは低心拍出量状態, 末梢循環不全, DIC, ARDS, 肝障害, 免疫不全などである. 結城先生はこれらは再循環障害の一つであると指摘した.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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