Japanese | |
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Title | ショックにおける心収縮性障害 |
Subtitle | 特集 第18回日本循環制御医学会総会ワークショップ6「ショックをめぐる諸問題」 |
Authors | 坂本篤裕, 小川龍 |
Authors(kana) | |
Organization | 日本医科大学麻酔科学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 18 |
Number | 4 |
Page | 508-512 |
Year/Month | 1997/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」ショックの進展に関与するのか, ショックの終末像のひとつとして認められるのかという問題はあるが, 一般にショック時には最終的に心収縮性障害が認められるとされている. その原因としては, 敗血症性またはエンドトキシンショックで古くから報告されている心筋抑制物質としてのpeptide1, 2), 虚血再灌流にともなう活性化好中球の関与3), さらに近年では生体の過剰な炎症反応に伴うサイトカインや過剰産生された一酸化窒素(NO)の関与も報告されている4, 5). 同様な反応は敗血症性ショックのみならず, 全身炎症反応を惹起する出血, 内臓虚血等でも起こりうる. 臨床上ショック時の循環維持には, 輸液・輸血による前負荷の保持に加えて, 心拍出量, 血圧, 臓器血流等の諸指標をもとに適切な心機能保持が要求される6). また, 酸素消費量の累積不足量や持続時間を考慮して, 酸素運搬能を正常以上に保つ方が有用であるという観点から, 心機能の積極的な補助が推奨されてきている7, 8). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |