Japanese
Title心臓イオンチャネルの機能と循環制御
Subtitle講座
Authors平岡昌和
Authors(kana)
Organization東京医科歯科大学難治疾患研究所 成人疾患研究部門・循環器病
Journal循環制御
Volume18
Number4
Page583-589
Year/Month1997/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」イオンチャネルは, 細胞膜にある小さな孔であり, ここをイオンが通過することにより電流が流れて, 活動電位が発生する. このことにより心筋細胞では, 膜の興奮とその伝播を生じて, 心臓の最も大事な機能である調律活動が作り出される. しかし, イオンチャネルの機能的役割は電気活動にとどまらず, それ以外の機能にも関与していることが最近の研究から明らかになってきた. それらの役割としては, 興奮-収縮関連, 自律神経の心臓への作用の効果器, 循環器薬の作用点, それに心筋保護などが挙げられる. このようなチャネルの多彩な機能が明らかになってきたのは, 極めて微細なチャネル電流(多くは10-12A程度の大きさ)を直接測定できるパッチクランプ法(patch-clamp technique)が導入され1), これを適用できる単一心筋細胞の単離法が確立されたからである. さらには, 分子生物学的研究の発展により種々のイオンチャネルの遺伝子や蛋白構造が明らかにされ, その実体が明らかになってきたことによる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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