Japanese
Title機械的補助循環法の適応と効果
Subtitle特集 第18回日本循環制御医学会総会ランチョンセミナー1「心不全治療の最前線」
Authors子島潤
Authors(kana)
Organization日本医科大学集中治療室
Journal循環制御
Volume19
Number1
Page27-32
Year/Month1998/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「緒言」心原性ショックの救命は, 急性心筋梗塞に代表される急性心不全の治療の最重要課題である. かかる重症例では薬物療法のみでは不十分で, しばしば機械的循環補助を必要とする. ここではまず薬物療法も含めた急性心不全治療の手順を概説し, そのなかで機械的補助循環法とくに大動脈バルンパンピング及び経皮的心肺補助法の占める位置を示し, その適応, 効果, 離脱と問題点につき述べたのち左心バイパス(LVAS)についても触れたい. また, 心原性ショックの原因療法のうち心筋梗塞急性期における再灌流療法の有用性についても言及したい. 「急性心不全の治療手順」図1に急性心不全の治療手順を示す. 安静, 酸素吸入など一般的処置ののち, うっ血所見があれば利尿薬を投与し血管拡張薬を用いる. hANPは利尿作用と血管拡張作用をあわせもつので, この時点での投与も可能である. 慢性心不全の急性増悪では91%が呼吸困難を訴え, 83%に肺湿性ラ音を聴取するなど肺うっ血症状が前景にたつので1), これらの治療が奏功することが期待される.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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