Japanese | |
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Title | 心不全治療におけるCa2+-sensitizerの位置づけ |
Subtitle | 特集 第18回日本循環制御医学会総会ランチョンセミナー1「心不全治療の最前線」 |
Authors | 佐々木達哉 |
Authors(kana) | |
Organization | 大阪労動衛生センター循環器科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 19 |
Number | 1 |
Page | 33-38 |
Year/Month | 1998/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」Pimobendanの作用機序は大きく分けて2つある1). 第1が不全心筋フィラメントの減弱したCa感受性を高めること(Ca感受性増強作用), 第2が細胞内のcAMP分解酵素を阻害すること(PDE III阻害作用)である. 第1の機序により心筋細胞内のCa overloadを招くことなく心筋収縮力を増大させる. この作用のみでは収縮は改善するが拡張は逆に障害される可能性があるが, 第2の機序により弛緩も改善する, さらに血管平滑筋弛緩作用も併せ持つことから, 本剤はより効率的に心拍出量を増大させる. 使用上, 注意すべき点は心筋細胞内cAMPを増加させるので不整脈を誘発する可能性があることである. 「急性心不全に対するpimobendanの使用法2, 3)」急性心不全に対するpimobendanは静注用強心薬の早期離脱にもっとも臨床的意義があると考えられる. 本稿では静注用強心薬の離脱に際しての本剤の適応, 非適応, 離脱の具体的方法を紹介する. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |