Japanese
Title心筋イオンチャネルの機能と循環制御
Subtitle講座
Authors星野洋一, 永井良三
Authors(kana)
Organization群馬大学医学部第二内科
Journal循環制御
Volume19
Number1
Page106-114
Year/Month1998/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」心筋細胞の活動電位は電気生理学的に解析が行われた. 特に, パッチ・クランプ法は単一のチャネルを介する電流を直接記録することが可能であり, この方法により心筋細胞の活動電位に関与する多数のチャネルが見出された, また, 分子生物学の進歩によりイオンチャネル自身の遺伝子が同定されるようになった. さらに分子レベルでのチャネル発現実験によりチャネル蛋白の電気生理学的機能が解析可能である. こうした知見から循環器疾患におけるイオンチャネルの機能異常や発現の変化が注目されている. 本稿では心筋イオンチャネルの機能と循環器疾患との関連について解説する. 「心筋活動電位とイオンチャネル」心筋細胞の活動電位は, 細胞内外に存在するイオンがイオンチャネルを通過することにより生じる電流により構成される(図1). 陽イオンが細胞内へ流入(または陰イオンが細胞外へ流出)する場合を内向き電流, 一方, 陽イオンが細胞外へ流出(または陰イオンが細胞内へ流入)する場合を外向き電流とする.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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