Japanese
Titleノルエピネフリン, メトキサミン(フェニレフリン)
Subtitle特集 第18回日本循環制御医学会総会ワークショップ(3)「術中循環管理における強心薬, 昇圧薬の上手な使い分け」
Authors林行雄
Authors(kana)
Organization大阪大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume19
Number2
Page156-159
Year/Month1998/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」ノルエピネフリンおよびメトキサミン(フェニレフリン)の主な薬理作用はα1受容体を介した血管収縮作用と考えられる. しかしながら, 術中循環管理においてノルエピネフリンおよびメトキサミンを使用した場合, 両者には多くの共通点と同時にいくつかの相違点もみられる. 本稿では最初にこれらの薬物が作用するアドレナージック受容体の特性について触れた後, これらの薬理学的特性と相違点を我々の臨床データをもとに述べたいと思う. 「アドレナージック受容体」循環作動薬の中でアドレナージック受容体の作動薬ならびに拮抗薬は現在でも最も頻用される薬物であろう. アドレナージック受容体については1948年にAhlquistが2種類の異なる受容体の存在を仮説として提唱したのが最初であり1), それ以降2つの受容体はα及びβ受容体として多くの研究者の関心を呼んできた. 循環系では当初はこの2つの受容体はその存在部位により分類されα受容体は血管に存在し血管収縮に関与, β受容体は心臓に存在し心収縮の増強に関与すると考えられた.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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