Japanese
Titleドパミンとドブタミンの周術期循環管理における使い分け
Subtitle特集 第18回日本循環制御医学会総会ワークショップ(3)「術中循環管理における強心薬, 昇圧薬の上手な使い分け」
Authors外須美夫
Authors(kana)
Organization北里大学医学部麻酔科
Journal循環制御
Volume19
Number2
Page160-164
Year/Month1998/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」心筋の収縮力増強作用を同様に持つドパミンとドブタミンの周術期の使い分けはそれほど困難ではない. これまでの報告から二つの薬物の相違点のいくつかが明確になっているからである. ここでは, これまでに明らかになっているドパミンとドブタミンの二つの薬物の相違点を考慮しながら, 周術期循環管理における両薬物の使い分けを概説する. 「受容体刺激作用」ドパミンのカテコラミン受容体への主作用はβ1受容体, α受容体, ドパミン受容体刺激作用である. 一方, ドブタミンの主作用はβ1受容体, β2受容体刺激作用である. ドパミンはこれらの受容体刺激作用のほかに, 交感神経終末からのノルエピネフリンの遊離刺激作用を有する. また, ドパミンの特徴としてドパミン受容体, β受容体, α受容体の順に用量依存性に刺激作用が現れる点が挙げられる. 「心機能への作用」1)循環動態全般への影響 図1に, ドブタミン, ドパミン, ノルエピネフリンの平均血圧, 心拍数, 心拍出量, 1回拍出量に及ぼす影響を示す1).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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