Japanese
Titleインスリン抵抗性改善剤トログリタゾン(ノスカール, 三共)
Subtitle薬剤紹介
Authors大野富雄*1, 大島茂*2, 谷口興一*2
Authors(kana)
Organization*1群馬県立循環器病センター内科, *2群馬県立循環器病センター循環器内科
Journal循環制御
Volume19
Number2
Page289-293
Year/Month1998/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」近年, インスリン抵抗性は, 糖尿病の成因としてばかりでなく, 冠動脈疾患をはじめとする動脈硬化症の要因になる可能性が示唆され, 重要な病態としてとらえられるようになった1). それとともにインスリン抵抗性自体をターゲットとした薬物の開発が進められ, 1997年世界初のインスリン抵抗性改善剤であるチアゾリジン誘導体, トログリタゾン(ノスカール, 三共)が開発され臨床で使用できるようになった. 今まで治療に苦渋した肥満糖尿病患者に対してその血糖コントロールのみならず, 高インスリン血症, 高脂血症も改善し, 動脈硬化のリスクを軽減させる作用が期待されている. 一方, 少数例であるが重篤な肝障害の報告もあり, その使用にあたっては, 患者の選択, 経過観察などの面で注意を要する. ここでは, 現在使用可能なチアゾリジン誘導体であるノスカールについて, 薬物動態, 薬理作用, 臨床効果, 副作用などについて述べたい.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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