Japanese | |
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Title | 抗不整脈薬 |
Subtitle | 特集 第19回日本循環制御医学会総会シンポジウム(II)「循環作動薬の有用性の再評価」 |
Authors | 小森貞嘉* |
Authors(kana) | |
Organization | *山梨医科大学第2内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 19 |
Number | 3 |
Page | 316-320 |
Year/Month | 1998/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 与えられたテーマは抗不整脈薬の有用性の再評価であるが, 最初に不整脈治療法について簡単に述べた後に抗不整脈薬治療の現状と問題点について述べる. 「不整脈治療の目的」不整脈を治療する目的として4つ挙げることができる. まず第1に患者の予後を改善させるために不整脈の治療を行う. これは最も重要な目的であり, 最近の大規模臨床試験のend pointである. 2番目は心機能を改善させるために治療するが, 逆に心機能の悪化が不整脈の原因になることがある. 3番目に不整脈の症状として動悸, 息切れなどを訴えしばしばQuality of Life(QOL)が悪化することがあり, QOL改善のため治療が必要となる. 4番目として不整脈の合併症の予防がある. 例えば心房細動では血栓塞栓症を合併する可能性が高く, この血栓塞栓症を予防することも不整脈治療の大切な目的となる. 実際の不整脈診療では, まず今現在起きている不整脈を停止させる必要がある場合と, 現在は不整脈は起きていないが, 将来起こる可能性がある不整脈を治療する. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |