Japanese
Title血管拡張薬
Subtitle特集 第19回日本循環制御医学会総会シンポジウム(II)「循環作動薬の有用性の再評価」
Authors小松徹*, 木村智政*, 藤原祥裕*, 西脇公俊**, 島田康弘*
Authors(kana)
Organization*名古屋大学医学部麻酔学講座, **名古屋第1日赤病院
Journal循環制御
Volume19
Number3
Page321-326
Year/Month1998/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「緒言」血管拡張薬は高血圧の治療, 虚血性心疾患, 手術中の出血を減少させる目的の低血圧療法, 周術期にみられる異常高血圧に対する降圧薬として用いられている. 最近, 種々のカルシウム拮抗薬, プロスタグランジンE1(PGE1), ニトロプルシッド(SNP), ニトログリセリン(NTG), ニコランジルなどの静注用新薬が多数登場し, 血管拡張療法は幅広く行われている. 血管拡張薬は病態, 手術侵襲の循環系への影響, 血管拡張薬の作用部位((1)静脈系作用, (2)動脈系作用, (3)混合型, (4)心筋抑制作用)を考慮して, 循環管理薬として投与する必要がある. 主な, 静脈内投与血管拡張薬の作用機序と作用部位は表1の通りである. 今回は, SNP, アデノシン三燐酸(ATP), カルシウム拮抗薬, NTG, ニコランジルの有効性, 副作用, 使いやすさを自律神経活動と密接に関連する心拍・血圧変動解析により検討する. 心拍・血圧変動周波数解析は自律神経系バイオシグナル解析の代表的なものであり, 低域周波数と高域周波成分に分けられ, 各周波数成分の個々の増減が自律神経活動の指標となることが知られている1, 2).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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