Japanese | |
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Title | 血管収縮薬の使用状況とその問題点 |
Subtitle | 特集 第19回日本循環制御医学会総会シンポジウム(II)「循環作動薬の有用性の再評価」 |
Authors | 中島幹夫*, 十時忠秀* |
Authors(kana) | |
Organization | *佐賀医科大学附属病院手術部 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 19 |
Number | 3 |
Page | 327-331 |
Year/Month | 1998/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」血管の収縮や弛緩には, 血管平滑筋自体の調節機構をはじめとして神経性調節や内皮細胞性調節も直接・間接に関与している1). 抵抗血管はおもに交感神経によって支配され, 伝達物質として神経終末よりnorepinephrineやATPなどを放出する. 内皮由来収縮物質(因子)としてはendothelin, thromboxaneA2様物質やangiotensin IIなどが知られている. このうち, 現在血管収縮薬として麻酔領域で頻用されているのは, 直接的に血管収縮をきたすカテコラミン類や, 間接的にα受容体を刺激するephedrine, etilefrineなどである. カテコラミン類は, β作用のないmethoxamineやphenylephrineなどを除き, 多くは強心作用も有し, 濃度や部位によっては血管を拡張させる作用を合わせ持つ. ここでは我々麻酔科医が臨床で使用頻度の高いephedrine, etilefineなどに加え, 主に血管収縮を目的として使用されるepinephrineやnorepinehrineなどのカテコラミンについて触れる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |