Japanese | |
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Title | 静注用冠拡張薬の再評価 |
Subtitle | 特集 第19回日本循環制御医学会総会シンポジウム(II)「循環作動薬の有用性の再評価」 |
Authors | 栗田明*, 高瀬凡平** |
Authors(kana) | |
Organization | *防衛医科大学校医療工学部門, **防衛医科大学校内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 19 |
Number | 3 |
Page | 336-340 |
Year/Month | 1998/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 冠拡張薬の静注用や舌下投与は急性冠不全の, 急性期に速攻性に効くことは言うまでもないことであるが, 最近持続時間の短いカルシウム拮抗薬などの冠拡張薬を心筋梗塞後に用いると, 交感神経を賦活して, 心事故がかえって増えるとする報告がある1). そこでわが国の虚血性心臓病の現況を概説し, ついで麻酔学領域で用いられている静注用の冠拡張薬や亜硝酸薬の舌下投与薬のカテコラミンに及ぼす影響と, 作用持続時間の長い徐放性カルシウム拮抗薬の投与60分後の冠循環動態について概説する. 「日本における虚血心臓病の頻度とその治療法」わが国の虚血性心臓病の内科的な薬物による治療法は, 1995年の統計ではカルシウム拮抗薬の使用頻度は86%, 亜硝酸薬が75%, β遮断薬11%, アスピリン28%であるのに対して, 北米ではカルシウム拮抗薬の使用頻度は57%, 亜硝酸薬が46%, β遮断薬82%, アスピリン82%とかなり使用薬物に差がある2). すなわち, わが国ではカルシウム拮抗薬や亜硝酸薬の使用頻度が多いのに対し, 北米ではβ遮断薬やアスピリンの使用頻度が多い. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |