Japanese | |
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Title | 司会の言葉 |
Subtitle | 特集 セラピューティック・フォーラム シンポジウム:冠動脈疾患の病態と治療の最前線 |
Authors | 岸田浩* |
Authors(kana) | |
Organization | *日本医科大学第1内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 19 |
Number | 3 |
Page | 347-347 |
Year/Month | 1998/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 冠動脈狭窄病変の進行は, 狭心症の発現ならびに悪化, さらに急性心筋梗塞や心臓性突然死などの発症をもたらすが, 一方では, 有意な狭窄病変がなくても急速な病変の進展により突然死, 不安定狭心症や急性心筋梗塞を発症することも知られている. それを予知することは難しいが, これらを解明するために冠動脈内血管内視鏡や冠動脈内超音波検査による研究が進んでいる. また, 動脈硬化病変や微小血管障害の発症機序として血管内皮細胞障害が注目され, その診断には冠血流予備能や冠動脈攣縮の薬物誘発試験法や血液あるいは尿検査にて生化学的分析による心筋虚血の診断法も検討されている. 冠動脈疾患イベントの発症防止には, 基礎疾患と心筋虚血の治療が必要である. 冠危険因子による冠動脈硬化や左室肥大が, 心筋虚血の原因となり, 動脈硬化病変の不安定化によるプラークの崩壊が, 不安定狭心症や急性心筋梗塞の発症を招く. したがって, それぞれの基礎疾患や心筋虚血の治療が冠動脈硬化の防止や心筋虚血の安定化に重要である. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |