Japanese | |
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Title | 冠動脈硬化の治療-高脂血症治療と大規模臨床試験- |
Subtitle | 特集 セラピューティック・フォーラム シンポジウム:冠動脈疾患の病態と治療の最前線 |
Authors | 石川俊次* |
Authors(kana) | |
Organization | *防衛医科大学校第1内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 19 |
Number | 3 |
Page | 365-368 |
Year/Month | 1998/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 高脂血症の疫学的介入試験の成績を述べながら, 高脂血症治療の冠動脈硬化治療における意義を明らかにしたいと思う. 血清コレステロール値が増加するに従って, 冠動脈疾患の相対危険率が増加するが, その程度は, 米国のフラミンガム研究, プーリング・プロジェクト, イスラエルの研究, 本邦では厚生省の原発性高脂血症研究班のいずれも同様である(図1). もちろん, 冠動脈疾患の危険因子は高脂血症の他にも, 高血圧, 喫煙, 糖尿病, 肥満など数多く存在し, その発症率に影響を及ぼす. しかし, コレステロール値の増加は独立したリスクとして大きな存在である. コレステロールの低下のための治療として, まず, 食事療法が選択される. その主な手段として, エネルギー制限, 脂肪特に飽和脂肪酸摂取の制限, コレステロール摂取制限, 食物繊維摂取の増加, 植物蛋白の摂取があり, それぞれコレステロール低下に有効であることが明らかにされている. 食事療法だけでは, 十分血清脂質値の改善が認められない場合. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |