Japanese
Title最近の不整脈の治療
Subtitle総説
Authors片桐敬*, 小林洋一*, 村上幹高*, 馬場隆男*
Authors(kana)
Organization*昭和大学医学部第3内科
Journal循環制御
Volume19
Number3
Page374-378
Year/Month1998/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」不整脈は, 各種心疾患の中で, しばしば直接的な死因となり, 診断と治療は重要な課題である. 近年, 古くから用いられてきたVaughan-Williams分類のClass-I薬物を中心とした治療法が見直され, 生存率の改善や, 不整脈の発生機序と抗不整脈薬の作用機点を関連させた治療法の選択などの新しい概念のもとで, 植え込み型除細動器などの非薬物療法を含めて改善されつつある. 本稿では, 最近の不整脈, 特に頻脈性不整脈の治療の進歩について, そのいくつかを述べてみたい. 「急性心筋梗塞における心室性不整脈」集中治療施設あるいはコロナリーケアーユニット(CCU)における急性心筋梗塞の不整脈死は, 既に1970年代の初期からリドカインの持続静注と直流除細動法によってほとんど解決し, 駆逐されたかの感があった1). しかしながら, 救急体制の強化や集中治療施設の普及に伴って, 急性心筋梗塞患者がより早期に搬入されるにつれて, 心室頻拍や心室細動などの致死性心室性不整脈による不整脈死の問題が再び取り上げられてきている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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