Japanese
Title(質問)臨床の場でのアドレノメデュリンと循環動態との関連についてご教示下さい(東京都:K・T)
Subtitle質疑応答
Authors永谷憲歳*, 寒川賢治**
Authors(kana)
Organization*国立循環器病センター内科心臓部門, **国立循環器病センター研究所生化学部
Journal循環制御
Volume19
Number3
Page434-437
Year/Month1998/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」アドレノメデュリン(adrenomedullin;AM)は, 1993年, 北村, 寒川らにより, ヒト褐色細胞腫より発見された52個のアミノ酸よりなるペプチドである1). AMは血管拡張を介した降圧活性を有しており, その降圧効果は既知の最も強力なペプチドであるCGRPに匹敵する. またAMは副腎髄質, 血管壁のみならず, 心臓, 肺, 腎臓などの多くの組織に分布し, 降圧活性以外に, 利尿, ナトリウム利尿作用2), 強心作用3), 肺血管拡張作用4), アルドステロン分泌抑制作用5)などの多くの生理活性を有することが知られている. さらに血漿および組織AM濃度は心不全6), 高血圧7), 腎不全, 肺高血圧8)の病態において上昇していることから, AMは循環調節因子として重要な働きをしていると考えられる. 本稿では各種循環器疾患における血漿AM濃度測定の臨床的意義, さらにはAMと循環動態との関連について概説する. 「血漿AM濃度測定の臨床的意義」1)心不全とAM Nishikimiらは心不全において, その重症度とともに血漿AM濃度が上昇することを報告した6).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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