Japanese
Title内分泌系を介した循環と呼吸の相互関係
Subtitle特集 第19回日本循環制御医学会総会シンポジウム(I)「循環と呼吸のinteraction」
Authors奥谷龍*
Authors(kana)
Organization*兵庫医科大学集中治療部
Journal循環制御
Volume19
Number4
Page488-491
Year/Month1998/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」肺臓は静脈血を動脈血化し, 心臓は酸素化された血液を全身に駆出するとともに全身から静脈血を受け取るポンプとしての役割を果たしている. これらの臓器は極めて隣接しかつ同じ腔に存在し, 絶妙な平衡状態を保つことで生体の恒常性を維持している. しかし, 心肺機能を制御するために, 内分泌系, 交感神経をはじめとする神経系さらに代謝系らが互いに連係していることは言うまでもない. 本稿では, 循環(心臓)と呼吸(肺臓)の相互関係にいかに内分泌系が関与し, かつ重要な位置を占めているかを, 著者の研究成果をもとに考えてみたい. 「生体反応の発現経路(図1)」生体に血圧低下や低心拍出量状態または低酸素状態が負荷されるとそれぞれの受容体は情報を感知し, 内分泌系や交感神経にインパルスを送り, その結果, 効果器に生体防御反応を惹起する. つまり, この反応系が生体防御機構であり恒常性維持の源となっている. しかし, 過剰分泌されるホルモンも心肺機能にとり有益に作用するものもある一方で, 障害的に働くものがある(図2).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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