Abstract | 「Abstract」(目的)冠動脈側副血行を持たないウサギ心臓において, 5分虚血・5分再灌流1回のischemic preconditioning(single PC)による梗塞縮小効果は, 30分虚血では認めるが, 60分虚血では効果が無い. しかし, 5分虚血・5分再灌流2回の反復PC(repetitive PC)は, single PCと異なるメカニズムでウサギ30分虚血の梗塞sizeを縮小するとされる. 本研究の目的は, i)pcによる梗塞縮小効果が無いとされる60分虚血モデルにおいてrepetitive PCが梗塞サイズを縮小させるが, ii)そのメカニズムにlactateとglycogen含有量が関与するかを明らかにすることである. (方法)i)日本白色種ウサギを対照群, single PC群, repetitive PC群の3群に分け, pentobarbital麻酔・人工呼吸下に梗塞モデルを作成, 60分虚血再灌流48時間後にsacrifice, monastral blueを注入し虚血/非虚血領域を決定, 組織学的に梗塞巣を定量化し虚血領域中の梗塞サイズを%にて求めた. ii)対照群, single PC, repetitive PCについて, 60分虚血後にsacrificeし, 生化学的アッセイを行った. |