Japanese
Title慢性透析患者に対するCABG周術期の循環管理-77例の経験から-
Subtitle特集 第19回日本循環制御医学会総会 若手研究者によるシンポジウム
Authors西田博*, 田中佐登司*, 富岡秀行*, 廣田潤*, 田鎖治*, 野々山真樹*, 新浪博*, 平田鉄也*, 冨沢康子*, 川合明彦*, 青見茂之*, 八田光弘*, 遠藤真弘*, 小柳仁*
Authors(kana)
Organization*東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器外科学教室
Journal循環制御
Volume20
Number1
Page30-33
Year/Month1999/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」腎不全に対する透析症例は1996年末の日本透析学会の統計によると167,192人を数え, 1996年の1年間の増加数も13,235人と急速に増加しつつある. このような量的増加に加え, 質的には長期透析例の増加, 高齢化, 糖尿病や腎硬化症など予後不良な原疾患を有する症例の増加など, 重症症例の占める割合が増加の一途にある. その3大死因は心疾患(心不全24.1%, 心筋梗塞7.9%), 感染症(14.6%), 脳血管障害(12.9%)である. 透析例の心臓死の原因につき剖検例1083例の検討からさらに詳細に分析したデータでは, 心筋症・心筋梗塞が370例(34%), 肺水腫・うっ血性心不全340例(31%), その他の心不全331例(31%…うち弁膜症49例;5%), 突然死29例(3%), 心膜炎・心包炎13例(1%)となっている. このように最大死因である心疾患の中でも全身動脈の石灰化等も関連し多発する虚血性心疾患の治療は透析症例の生命予後改善の最重要ポイントといっても過言ではない. 著者らのKaplan-Meier法とCox-Mantel法を用いた検討では図1に示すように腎不全例の実測生存率は腎機能正常例に比し有意に(p<0.0001)不良となっている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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