Japanese
Titleオシロメトリック法を用いた自動血圧測定の限界
Subtitle特集 第19回日本循環制御医学会総会 パネルディスカッション「術中の循環管理」
Authors落合亮一*
Authors(kana)
Organization*慶應義塾大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume20
Number1
Page36-39
Year/Month1999/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」循環管理において, 血圧測定は心電図モニターと同様に必須の項目である. 血圧測定に“自動血圧計”と呼ばれる, オシロメトリック法を用いた自動測定法が導入されて20年近くが経ち, 現在血圧測定は同方法で行われることが標準的となった. 実際, 筆者の施設でも手術室に水銀血圧計は存在せず, 研修医のなかには水銀血圧計を用いて聴診法で血圧測定を行ったことのないものもいる. しかし, 非常に高い普及率をみながらオシロメトリック法については, 測定法や測定値についてほとんど理解されていない点も興味深い. 本稿では, 自動血圧計による測定値について, その問題点を検討する. 「測定原理とシミュレーション」オシロメトリック法による血圧測定に際しては, 上腕あるいは下肢に装着した血圧用カブに伝わった動脈の拍動性振動を感知し, 利用することが測定の原理となる. カブを収縮期血圧以上に加圧後, 緩徐に減圧すると動脈血管壁の運動がカフに伝わり, 振動(オシレーション:oscillometric pulseと呼ぶ)がカフに伝播する(実際には, 加圧時にも減圧時にも同様のoscillometric pulseが捉えられる).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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