Japanese
Title低血圧の限界-心臓の観点から-
Subtitle特集 第19回日本循環制御医学会総会 パネルディスカッション「術中の循環管理」
Authors稲田英一*
Authors(kana)
Organization*帝京大学医学部麻酔科学講座
Journal循環制御
Volume20
Number1
Page51-55
Year/Month1999/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract低血圧の心臓に対する危険を考える場合, 最も問題となるのは心筋虚血と, それに伴なう心ポンプ機能不全による悪循環の形成である. 低血圧の心臓への影響を理解するためには, 冠血流量と, 心筋酸素需給バランスについて理解しておく必要がある. 「低血圧と心臓の関係の特殊性」血圧は全身臓器へ血流を送る駆動圧である. 臓器血流が低下すれば, 臓器の機能不全が招来される. 心臓の場合, 低血圧による心筋虚血は, 心臓のポンプ機能を障害するために, 心臓を含んだ全身臓器の低灌流を引き起こす. そのために, 心臓の低灌流により悪循環が急速に形成される. 「冠血流量の自己調節」冠血流量は安静時には60-90ml/100g/min程度ある. 冠血流量には, 冠灌流圧が50-120mmHgの範囲内では, 冠血流量がほぼ一定に保たれるという自己調節能が備わっている1). しかし, 冠灌流圧が50mmHg以下になっても, 冠細動脈が最大限に拡張しているわけではない. 心筋酸素消費量が増加すれば, 冠細動脈はさらに拡張しうる2)(図1).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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