Abstract | 第71回米国心臓学会(American Heart Association;AHA)の学術集会が, 1998年11月8日-11日の4日間, テキサス州ダラスにて開催された. 本会は文字通り米国心臓学会の年次総会であるが, 世界最大の学会で, 今回, 世界中より約4万6千人の医療従事者・研究者が参会した. 他の国際学会のような「お祭り」的色彩は極めて少なく, まさに学術本位の学術集会で世界の心臓病学を牽引しているといっても過言ではない. 今回の応募演題数は12,541題で, そのうち採択された演題数は4,541題と平均採択率は36%(例年と同様)であった. また採択演題の約半数は米国外からの演題であった. 応募演題数が年々増加しているのに対して平均採択率をほぼ一定に保っているため採択演題数は漸次増加傾向にある. 本会で発表された基礎的・臨床的研究演題は心臓病学のすべてを網羅しており, すべてを把握することは不可能である. 本誌の読者の専門も多岐にわたり, また, 筆者自身も専門の臨床不整脈のセッションを中心に参加していたため, この紙面では不整脈に関しての演題とその他の部門の特に筆者の印象に残った演題という極めて偏った報告となってしまうことをお許し願いたい. |