Japanese | |
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Title | 冠攣縮研究の新たな展開 |
Subtitle | 巻頭言 |
Authors | 竹下彰* |
Authors(kana) | |
Organization | *九州大学医学部循環器内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 20 |
Number | 2 |
Page | 143-143 |
Year/Month | 1999/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 冠攣縮は狭心症の原因になるだけでなく, 心筋梗塞や突然死の原因としても重要であることが多くの臨床研究で明らかにされている. 麻酔中に冠攣縮が発生して重篤な事態に陥入るケースもあるように聞く. 冠攣縮は日本人に多くみられることから, 日本では特に関心が高く, またその病態解明には日本での研究が大きく貢献してきた. しかし, 冠攣縮の成因, すなわち血管平滑筋の過収縮の発生機序, については最近まで多くは不明のままであった. 数年前から冠攣縮の成因がようやく分子レベルで研究されるようになり, 機序の解明が急速に進展しつつある. 冠攣縮の分子機序の研究が可能になった背景には, 血管平滑筋の収縮調節に関する基礎研究が急速に進展してきたことがある. 特に, 血管平滑筋の収縮機序に関する基礎研究が我国の研究者によって展開されてきたことにより, 新たに開発された研究技術を攣縮の研究に応用できたことが幸いしている. 血管平滑筋の収縮は, 細胞内Ca++の上昇によりミオシン軽鎖燐酸化酵素が活性化され, 燐酸化されたミオシンとアクチンが結合することにより生じる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |