Abstract | 第63回日本循環器学会総会・学術集会は筑波記念病院院長・杉下靖郎会長のもと, 平成11年3月27日から29日にわたって, 東京国際フォーラムで開催された. 本会は循環器領域の中では国内最大の学会であり, 今回は, 会長講演, 記念講演2題, 特別講演7題, 一般演題2171題(口論1340題, ポスター831題)のほか, プレナリセッション3題, パネルディスカッション3題, コントロヴァーシ3題, トピックス2題, キーノートレクチャー12題, 国際セッション14題, 教育セッション3題に加え, サテライトセミナーとして, ランチョンセミナー24題, ファイアサイドセミナー10題と多数の発表が行われた. 学術集会はポスター展示場を含め合計18会場で同時に開催されたため, 残念ながらその一部にしか参加することができなかったので, とくに印象に残ったものに絞って述べることとする. 今回は臓器移植法成立後, 初めての脳死心臓移植が行われた直後に学会が開催されたこともあり, 心臓移植はもとより, 心臓移植を考慮しなければならないような難治性心不全に対しての治療戦略にも注目が集まった感がある. |