Japanese | |
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Title | HMG-CoA還元酵素阻害剤フルバスタチンナトリウム |
Subtitle | 薬剤紹介 |
Authors | 大野富雄* |
Authors(kana) | |
Organization | *群馬県立循環器病センター内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 20 |
Number | 2 |
Page | 224-227 |
Year/Month | 1999/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」近年, HMG-CoA還元酵素阻害剤を使用した冠動脈疾患抑制試験はすでに多数施行され, 初発, 再発を問わず薬物使用の有効性が明かになっている. プラバスタチン, シンバスタチンなどのスタチン系薬物はLDL-コレステロール低下による動脈硬化抑制作用を確立した感があるが, さらにインドール環を有した全合成による新しいスタチンとしてフルバスタチンが登場し, LDL-コレステロール低下作用のみならず抗酸化作用, 血小板凝集抑制作用なども期待されている. ここでは1998年9月に発売されたフルバスタチン(Fluvastatin, 製品名:ローコール, 田辺製薬, ノバルテイスファーマ)の薬物動態, 薬理作用, 臨床効果などについて述べたい. 「構造と特性」フルバスタチンは化学合成により得られた, 基本骨格としてインドール環を有する化合物である(図1). またフッ素を導入することによりHMG-CoA還元酵素阻害活性を高めており, 阻害作用はロバスタチンの約10倍であると報告されている1). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |