Japanese
Title腎虚血-再灌流モデルにおけるアポトーシスの発現と病理組織学的変化-Fas介在性アポトーシス異常マウスを用いた検討-
Subtitle特集 シンポジウム(I)虚血とアポトーシス
Authors立浪康晴*, 森士朗**, 能勢眞人***, 城戸幹太*, 猪狩俊郎*, 岩月尚文*
Authors(kana)
Organization*東北大学歯学部附属病院歯科麻酔科, **東北大学歯学部口腔外科学第2講座, ***愛媛大学医学部病理学第2講座
Journal循環制御
Volume20
Number3
Page270-276
Year/Month1999/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」腎血流量の著しい低下によって誘発された急性腎不全はこれまで急性尿細管壊死等のネクローシスを主体とした病態として捉えられてきたが, 近年アポトーシスという細胞死の概念が急速に広まってきたのに伴い虚血性腎障害においてもアポトーシスの関与を示す報告がなされるようになってきた1, 2). このアポトーシスを誘導するタンパクとして, FasおよびFas ligand(Fas L)が知られている. FasはTumor Necrosis Factor(TNF)ファミリーに属すI型膜蛋白質で3〜5), 同じくTNFファミリーに属するII型膜蛋白質のFas Lが6〜8), その受容体であるFasに結合することにより細胞にアポトーシスを誘導する9). このFas L-Fasシステムは免疫系における不要な細胞の除去に関与しており7, 10, 11), このシステムの機能欠損が自己免疫疾患を起こすことも知られている6, 12). 虚血性腎障害においてもFas-Fas L系を介したアポトーシスの関与が考えられるが, その詳細については不明な点が多い.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】