Japanese | |
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Title | 循環器疾患における分子治療の可能性 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 長嶋浩貴*, 川名正敏*, 笠貫宏* |
Authors(kana) | |
Organization | *東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 20 |
Number | 3 |
Page | 277-280 |
Year/Month | 1999/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」疾患における病態を考えるとき, その疾患が存在する臓器の機能不全としてとらえることができる. さらに臓器の機能不全はその臓器を構成する細胞の機能不全と考えることもできる. 最近の分子生物学, 分子医学の進歩による知識, 技術の集積により, 細胞機能不全の分子レベルでのメカニズムがしだいに明らかになってきた. 分子治療は, 疾患の治療をする際に, その分子レベルでのメカニズムに何らかの手を加えることにより, より病態の本質に即した治療を行おうというものである. 遺伝子を操作することによって治療に応用しようとする遺伝子治療はその典型である. 循環器疾患においては, 心臓, 血管の構成細胞である心筋細胞, 血管内皮細胞, 血管平滑筋細胞の機能不全を遺伝子レベル, 分子レベルで治療するということになるであろう. 循環器疾患における分子治療の対象となり得る疾患は, 狭心症, 心筋梗塞といった虚血性心疾患, 拡張型, および肥大型心筋症, さらにそういった基礎心疾患による心不全などが考えられる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |