Japanese
Titleマグネシウムイオンの心機能におよぼす効果
Subtitle特集 シンポジウム(II)Mgの循環系への作用
Authors赤澤訓*
Authors(kana)
Organization*自治医科大学麻酔科学教室
Journal循環制御
Volume20
Number4
Page377-386
Year/Month1999/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」マグネシウム(Mg)は生体の必須元素としての意義のほかに, 治療薬としての意義を有しており, とくに循環領域では, 心筋虚血, 心筋梗塞, 冠攣縮, 上室性・心室性不整脈, ジギタリス中毒などのMg代謝異常に起因する疾患の予防および治療において最も注目されている薬物のひとつといえる1〜3). 一方, Mgの心機能におよぼす効果に関する研究は少なく4〜10), とくに心臓電気生理学的研究に関するin vivoでの研究はほとんどなされていない. また, Mgによるこれら効果を薬理学的活性を有する血中イオン化マグネシウム(Mg2+)濃度との関連から解析した研究はみられない. 著者らは, Mgの循環領域での安全な臨床適用の拡大を図ることを目的として, Mgの心機能におよぼす影響を血中Mg2+濃度測定に基づいて解析するための基礎研究を継続して行ってきた. 本稿では, Mgの心機能におよぼす効果について, これまでに当教室で行われてきた硫酸マグネシウム(MgSO4)の循環系におよぼす効果に関する研究の成果に基づいて概説する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】