Japanese
Title心不全におけるエンドセリンの病態生理学的役割とその拮抗薬の治療薬としての可能性
Subtitle講座
Authors宮内卓*
Authors(kana)
Organization*筑波大学臨床医学系循環器内科
Journal循環制御
Volume20
Number4
Page425-432
Year/Month1999/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「序章」エンドセリン(endothelin;ET)は, 血管収縮活性を指標として, ブタ大動脈内皮細胞培養上清から1988年に単離精製されたペプチドである1). ETは21残基のアミノ酸より構成され, その前駆体であるビッグエンドセリンからET変換酵素(ECE-1, ECE-2が同定されている2〜4))によって切り出される. ETファミリーには, ET-1・ET-2・ET-3と呼ばれるアイソフォームが存在し5), また異なったリガンド親和性を有する7回膜貫通型の2種類のG蛋白共役受容体(ETA受容体6), ETB受容体7))が存在する8〜10). ET-1は, 血管内皮細胞や心筋細胞のみならず全身の諸臓器の種々の細胞においても産生され11), オートクライン・パラクラインとして働き, 血管収縮作用1)や血管平滑筋増殖作用12)・心筋肥大作用13, 14)・陽性変時変力作用15, 16)・心筋傷害作用17, 18)といった心血管系への作用のほかに, 腎泌尿器系・呼吸器系・消化器系・内分泌系・神経系などに対して多彩な生物活性を有する8〜10).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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