Japanese
Title脳死判定の実際と注意点-新しい「法的脳死判定マニュアル」(1999年9月)について-
Subtitle焦点
Authors田伏久之*
Authors(kana)
Organization*大阪府立中河内救命救急センター
Journal循環制御
Volume20
Number4
Page433-441
Year/Month1999/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」「臓器の移植に関する法律」(いわゆる「臓器移植法」)の施行(1997年)以来, 本邦における脳死臓器移植は現在まで4例行われている. その都度, 脳死判定や移植医療の経過について, 厚生省の専門委員会(公衆衛生審議会疾病対策部会臓器移植専門委員会)での検証が行われ, 第1, 2例目の検証結果がすでに公表されている. その中で臓器提供施設における脳死判定の手続きに多少の問題があり, 一部の判定手順は不適切とまで指摘された. また, 従来の臓器移植法の運用に関する指針(ガイドライン2, 3)〔「厚生科学研究費特別研究事業 脳死に関する研究班昭和60年度研究報告書」および「厚生省『脳死に関する研究班』による脳死判定基準の補遺」〕は2つの報告書を参考にしなければならないため煩雑で, 記載内容が異なる点もあり, 現場での対応を不明確なものにする, という指摘もあった. さらに, 5例目と6例目と目された症例が外傷による鼓膜穿孔や頸椎骨折で脳死判定を中止あるいは脳死判定の対象から除外せざるを得なかった経緯もあり, 脳死判定法の解釈に疑義が生じ, 臓器提供施設での混乱もみられた.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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