Japanese
Title高速共焦点レーザー顕微鏡を用いた細動脈における細胞内カルシウム濃度変動の画像解析
Subtitle特集 第20回日本循環制御医学会総会 若手研究者発表コンペティション
Authors斎野朝幸, 松浦誠, 佐藤洋一
Authors(kana)
Organization岩手医科大学医学部解剖学第2講座
Journal循環制御
Volume21
Number1
Page10-16
Year/Month2000/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「要旨」 細胞内カルシウムイオン([Ca2+]i)は, セカンドメッセンジャーとして細胞内で重要な役割を果たしている. 著者らは細動脈の生理機能を研究するため, 組織本来の形を維持した細動脈標本(ラット;精巣, 脳)を用いて血管平滑筋のCa2+応答を高速共焦点レーザー顕微鏡(Nikon RCM/Ab)を用いて解析した. noradrenaline刺激による[Ca2+]i上昇は一部の血管平滑筋細胞に限られ, しかも一過性であったが, serotoninとATPは大部分の平滑筋細胞のCa2+応答と収縮を引き起こした. また, ATPの反応は精巣と脳の細動脈で異なっており, 精巣ではATPによる[Ca2+]i上昇は細胞外からの流入によるものであったが, 脳では細胞内貯蔵場からの放出も関与しており, 臓器部位差が大きいことが示唆された. 空間的解像度に優れた共焦点レーザー顕微鏡は, Ca2+濃度のみならず収縮という形態的な変化も同時に観察できることから, 組織内での細胞個々の反応性の解析に非常に有用なツールとなっている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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