Abstract | ついこのあいだ生まれたばかりと思っていた日本心臓血管麻酔学会も第4回目の学術大会を迎えた. 開催地も東京に始まり, 北海道, 横浜と続き, 今回は平成11年10月9日と10日の両日, 広島市の原爆資料館横の広島国際会議場で行われた. 社会保険広島市民病院麻酔・集中治療科主任部長の多田恵一先生が会長を務められ, 大学の教室主催とはひと味違った趣向をあちこちに感じさせてくれた. 本学会はもともとこれまでの各種学会のもつ旧体制的虚式的部分をそぎ落とし, 新しい形態を模索して発足した経緯がある. 若手の委員を中心に学術集会としての実質的な側面を重視し, かつ継続的な内容を盛り込み, また会員の意見を吸収し参考にしながら常に止揚の姿勢を維持し続けることを重要な柱にしている. 今回も, この基本路線に則って, 仲間意識に支えられた学会であったと思う. 招待講演では, 「Megatrialを超えて:虚血性心疾患治療の最前線」を, 大阪赤十字病院心臓血管センターの神原啓文先生が, 「Perspectives in adult cardiac surgery for 21st century」をメイヨークリニックのSchaff先生がお話しされた. |