Japanese | |
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Title | 動き出した循環器疾患の遺伝子治療 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 青木元邦*, 森下竜一**, 荻原俊男* |
Authors(kana) | |
Organization | *大阪大学大学院医学系研究科加齢医学講座, **大阪大学大学院医学系研究科遺伝子治療学講座 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 21 |
Number | 2 |
Page | 157-163 |
Year/Month | 2000/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」 当初先天性疾患の治療として始まった遺伝子治療は, 現在, 癌をはじめ各種疾患を対象とできるものになった. 遺伝子治療は遺伝子欠損症に対する遺伝子補充療法である第一世代から, 多因子疾患に対する第二世代に確実に広がってきているのである. 循環器疾患もその対象に含まれ, 慢性動脈閉塞症(ASO)や狭心症の遺伝子治療は既にアメリカで開始されている(図1). そしてその効果は予想以上であった. 循環器領域における遺伝子治療は, 実験的な状態から確実に現実の医療の場へ歩を進めているのである. 「バルーン傷害後再狭窄に対する遺伝子治療」 バルーン傷害後再狭窄に対する治療法を開発する上で, 再狭窄の病態の理解は必須である. その病態として, 1)傷害による易血栓性の増加による血栓形成, 2)平滑筋細胞増殖による新生内膜形成, 及び, 3)内皮機能障害を含むリモデリングの悪化, などが主な機序とされている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |