| Abstract | α2アゴニストであるクロニジンは, 元来本態性高血圧症や腎性高血圧症などの各種高血圧症に用いられてきた循環制御薬である. 近年, 交感神経と痛みとの関連性が強く注目されるようになり, 果然, 脚光を浴びるようになってきた. 特にComplex Regional Pain Syndrome type 1に分類されている(1994年, International Association for the Study of Pain, IASP)従来のRSD(Reflex Sympathetic Dystrophy)やtype 2に分類されているCausalgiaなどは, 交感神経活動が密接に関与していると考えられていたが, 交感神経活動の遮断を交感神経ブロックや薬理学的遮断で行っても疼痛の除去に無効である症例が少なからず存在していることも知られている. 交感神経活動の遮断によって疼痛の軽減が得られる症例は交感神経依存性疼痛(Sympathetically Maintained Pain, SMP)と呼ばれ, 無効な症例は(Sympathetically Independent Pain, SIP)と呼ばれている. |
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