Japanese
Title術前に診断されていない閉塞性肥大型心筋症の3例
Subtitle特集 第21回総会 TEE Advanced Workshop 経食道心エコー法による術中評価
Authors小出康弘, 芦田川美奈子
Authors(kana)
Organization横浜市立大学医学部附属病院麻酔科
Journal循環制御
Volume21
Number3
Page256-260
Year/Month2000/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」 従来, 閉塞性肥大型心筋症は, 原因不明の左室肥大に左室流失路狭窄を伴うものとされていたが, 最近の閉塞性肥大型心筋症の考え方は, 二次的に生じる左室肥大や突発的に生じる左室流失路狭窄を持つ患者を含めて考えられている. その原因の形態的特徴からの分類を表1に示す. 閉塞性肥大型心筋症の症状は, 失神発作, 動悸, 胸痛, 息切れ, 呼吸困難などがあげられ, 左室流出路圧較差, 心筋虚血および肺うっ血に伴う症状である. 手術・麻酔中は, 大量出血, 過度なストレス, カテコラミンの使用など非日常的な循環動態となることがあり, 通常は無症状であっても左室流出路狭窄の病態をきたすことがある. このような無症状または術中に一過性に生じる症例は従来見過ごされていた可能性もあるが, 術中管理に経食道心エコー法(TEE)を使用されるようになり, 術前に診断されていない閉塞性肥大型心筋症を3例経験した.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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