Japanese
Title小児開心術における麻酔管理〜経食道心エコー法の重要性と問題点〜
Subtitle講座
Authors増田裕一郎*, 野村実**
Authors(kana)
Organization*神戸大学医学部麻酔学教室, **東京女子医科大学麻酔科学教室
Journal循環制御
Volume21
Number3
Page297-300
Year/Month2000/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」 近年心臓手術における麻酔方法やモニター, 循環補助法などの進歩はめざましく, その恩恵から小児の開心術においても手術の重症化, 低年齢化が進んでいる. 特に, 先天性心疾患の麻酔管理は専門的な知識や技術が要求されるため, 習熟するためには必然的に時間や経験を要する. 小児開心術の周術期管理は循環生理とその代償機構を理解し血行動態のバランスを崩さないことが原則である. そのためには各疾患の特殊性を理解するとともに全身状態の把握, 適切な麻酔方法, 手術および施設に見合った術後管理が要求される. 成人開心術において普及している経食道心エコー法(以下TEE)は小児開心術においても今後モニターとしての役割をいっそう増してくると考えられる. 小児領域におけるTEEの報告は年々増加しているように思うが, 日本では麻酔科医がそれを駆使して小児開心術の管理を行っている施設は少ないと思われる. 東京女子医科大学では小児心臓手術において1999年11月より本格的にTEEを導入し麻酔管理上積極的に利用している.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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